蛇のいる逆回転時計

鏡に映すと正しく見える逆回転時計です。ベースのブラックウォルナットは世界的な高級材で古くから洗練されたシックなデザインの高級家具材や工芸用材として用いられてきた木材です。
時刻数字は、ハードメープルを明朝体調の書体でひとつひとつ糸鋸で切り出しました。ベースのブラックウォルナットとの対比がはっきりとしており、非常に読みとりやすくなっています。
内側中央に「黄楊」と「ペアウッド」を使って切り出した２匹のウロボロスをデザイン化して配置しました。Ouroboros（ウロボロス）とは、自分の尾を噛んで環を作る蛇または竜で表現されるシンボルをいいます。始めと終わりがないことから、自己の消尽と更新を繰り返す永劫回帰や無限、真理と知識の合体、創造など幅広い意味を持っています。（東京大学総合研究博物館ニュースより）
針のデザインは、白色で先が細くなったストレートな形状でシャープでシンプルなものです。
仕上げは、木のもつ色合いや木目の印象を損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。
ムーブメントは、逆回転のクオーツ時計のステップを使用しており、電池をセットして、後ろの針回しで時刻合わせをするだけで時を刻み始めます。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。