うさぎのインテリア掛け時計16・17

うさぎがちょっと首をかしげて聞き耳を立てている…そんなイメージで作ったインテリア掛け時計です。材質はハードメープルと山桜です。ハードメープルは、砂糖楓ともいわれ、家具や床材として使用されますが、衝撃性に強いのでボーリングのレーンやピンの素材としても使われます。また、楓は「木の真珠」と讃えられるほど上品で、木理は美しく肌目も緻密で絹糸状の光沢があり、どんな空間にも自然に溶け込みます。山桜は、本桜とも呼ばれ、古くは浮世絵の版木に使われ、近代では、楽器や食器、定規などの道具にも使われ、艶のある光沢が美しいため、高級家具等によく用いられます。
それぞれの木の自然な木理を活かしてうさぎの形に切り出し、鼻も同じ材で作ってあります。まあるくかわいらしい目にはオニキスを使用、更に小さなにんじんはハードメープルで作り、アクリル塗料で彩色して手に持たせてアイキャッチにしてあります。ハードメープルのうさぎの時刻目盛りの数字はマホガニーから、山桜のうさぎの時刻目盛りの数字はハードメープルから、ひとつひとつ切り出しましたので、その陰影で時刻が見やすくなっています。
仕上げには、木の風合いを損なわないよう蜜蝋クリームを塗ってあります。
ムーブメントは、カチコチ音のしないクオーツ時計のスイープを使用しているので、静かにご利用いただけます。ムーブメントのまわりに隙間があるのは、将来のムーブメント交換の際にどのようなものとでも交換できるようにとの配慮から大きめに加工しています。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。
並べて撮影するときに転倒などしないよう専用の置き台も作成しました。
置き台に置けば、並べて展示、撮影が安心して行えます。