桜の木から切り出した数字を使った時刻が見やすい楓の木の掛け時計【クオーツ時計】

時計のベースに楓を使ったレギュラーサイズの木の時計です。
この時計に使用している楓の木は、観賞用のモミジとは異なり、イタヤカエデといいます。イタヤカエデは、樹高20ｍｍ直径1ｍくらいの大きさの木になります。縮れ杢や波杢が出たものは銘木として扱われますが、材質が硬く、耐久性もあることから、素直な木目はハーモニカやピアノのアクション部分、ボウリングの床材やピンに使われています。材質が硬く、耐久性もある楓ですが、木肌は柔らかい色と絹のようなつややかさが特徴的です。無垢の一枚板の木の時計らしくこの木肌を絶妙なバランスで味わえるように仕上げました。また、時刻の数字には、桜の木からひとつずつ切り出した数字を使い、視認性をよくしました。分・秒目盛りは緑のスワロフスキーを用い森の自然を感じさせながら、５分毎に少し大きめの明るいものを、それ以外を少し小さめのものにして、読み取りやすいようにしました。
仕上げには楓の木の風合いを損なわないよう、蜜蝋クリームを塗って仕上げています。ご自宅の時計としてだけではなく、新築のお祝いとしても喜ばれます。
ムーブメントは、音が静かなスイープタイプのクオーツ時計を使用しています。また、壁に取り付ける際に使用するフックなども背面板に当たらないように取り付け金具周辺も彫り込んであります。壁へのあたり部分は、壁を保護するようにフェルト仕上げになっています。ムーブメントのまわりに隙間があるのは、将来のムーブメント交換の際にどのようなものとでも交換できるようにとの配慮から大きめに加工しています。

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